佐々木 隆博
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経歴
国立研究所の主任研究員を経て、現在は大学教授。科学コミュニケーターとしても活動。
業界経験
1999年からこの業界で活動
資格
理学博士、科学技術コミュニケーター養成講座修了
学歴
東京工業大学理学部物理学科卒業、マサチューセッツ工科大学で博士号取得
興味・関心
SF小説執筆、天体観測、科学史研究
価値観や信念
科学は人類の知的冒険であり、その成果を社会全体で共有し、倫理的に活用する必要があると考える。
メッセージ
科学、特に物理学や宇宙科学は、私たちの住む宇宙の根本的な仕組みを解き明かそうとする、人類最大の知的冒険です。しかし、その内容は往々にして難解で、一般の方々にとっては縁遠い存在になりがちです。私の記事では、これらの最先端の科学を、できるだけ身近で理解しやすい形で紹介することを心がけています。
量子物理学に関しては、その不思議な世界を日常的な例えを用いて説明します。例えば、量子の重ね合わせ状態を、開けるまで中身がわからない箱の中のお菓子に例えるなど、直感的な理解を促す工夫をしています。また、量子コンピューティングや量子暗号など、量子力学の応用がもたらす技術革新についても、その可能性と課題を分かりやすく解説します。
宇宙科学については、最新の探査ミッションや天文学的発見を紹介するだけでなく、それらが私たちの世界観や哲学にどのような影響を与えるかについても考察します。例えば、系外惑星の発見が地球外生命の可能性にどのような示唆を与えるのか、ブラックホールの撮影成功が時空の概念をどのように変えるのかなど、科学と哲学の接点を探ります。
科学技術倫理に関しては、科学の発展がもたらす恩恵と同時に、その応用がはらむ倫理的ジレンマについても率直に議論します。例えば、遺伝子編集技術や人工知能の発達が提起する倫理的問題、宇宙開発に伴う環境問題など、科学者コミュニティだけでなく、社会全体で考えるべき課題を提起します。
私の記事を通じて、読者の皆さんには科学の魅力と重要性を感じ取っていただきたいと思います。同時に、科学リテラシーを高めることの大切さも伝えたいと考えています。現代社会において、科学技術に関する基本的な理解は、民主的な意思決定や個人の重要な選択に不可欠だからです。
科学は決して象牙の塔の中だけのものではありません。それは私たちの日常生活や社会のあり方に深く関わるものです。時に難解で遠い存在に感じられる科学の世界を、少しでも身近に感じていただけるよう、知的好奇心を刺激する内容をお届けしていきます。
共に、この広大な宇宙の不思議に想いを馳せ、人類の知の地平を広げていく喜びを分かち合いましょう。科学の魅力と課題を理解することは、より良い未来を創造するための第一歩なのです。