クラウドガバナンス(くらうどがばなんす)

クラウドガバナンスとは、企業がクラウドコンピューティングサービスを適切に活用し、その恩恵を最大限に引き出すための体制作りを指します。クラウド利用が拡大する中で、セキュリティリスクの管理、法令順守、コストコントロールなど、さまざまな課題に直面しています。クラウドガバナンスでは、こうした課題に対処するためのポリシーやプロセス、役割分担などを定め、組織全体でのクラウド活用を効果的に推進することを目指しています。

関連用語と表現

クラウドガバナンスには、大きく分けて次の3つの側面があります。

1. リスク管理
クラウドサービスを利用する上でのセキュリティリスク、コンプライアンスリスク、運用リスクなどを特定し、適切に管理するための仕組みを構築します。

2. 財務管理
クラウドサービス利用に係る費用を可視化し、無駄な支出を排除するコストマネジメントの枠組みを確立します。

3. 運用管理
クラウド環境の設計、構築、運用、監視などの各フェーズで、関係者の役割と責任を明確にし、効率的な運用を実現します。

「クラウドガバナンス」の具体例

例1: 大手製造業のA社は、業務システムをクラウド環境に移行する際、クラウドガバナンスの枠組みを整備しました。セキュリティポリシー、アクセス制御ルール、監査手順などを定めることで、データ保護とコンプライアンス遵守を徹底しています。

【解説】クラウド移行に伴うリスクを特定し、ルール化することで安全な運用を実現しています。

例2: ITサービス企業のB社は、クラウドガバナンスの一環として、クラウドリソースの使用状況を一元的に可視化するツールを導入しました。無駄なリソースの特定と削減を行うことで、クラウドコストを大幅に削減することに成功しています。

【解説】クラウドコストの適正化に向けた財務管理の取り組みです。

クラウドガバナンスは、クラウド活用における様々な課題に対処するための体制づくりです。企業がクラウドの恩恵を最大限に享受するためには、ガバナンスの枠組みを明確にし、組織全体で取り組むことが不可欠です。今後、クラウドサービスの利用がさらに進展するにつれ、ガバナンスの重要性は高まるものと考えられます。

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