企業の社会的責任CSR(きぎょうのしゃかいてきせきにん)

企業の社会的責任(CSR)は、企業が事業活動を行う上で社会や環境に与える影響を自覚し、ステークホルダー(顧客、従業員、地域住民など)との建設的な対話を通じて、持続可能な発展に主体的に取り組むことを意味します。単に利益追求だけでなく、企業価値の向上と社会課題の解決を両立させることが重要視されています。

関連用語と表現

CSRは経営の重要課題と位置づけられ、企業理念や経営戦略に組み込まれています。環境保護人権尊重、労働慣行、公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティ参画など、幅広い分野で取り組みが求められます。CSR活動を積極的に行うことで、企業のブランド価値向上やリスク回避、優秀な人材確保など、様々なメリットが期待できます。

近年では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた企業の取り組みも、CSRの重要な要素となっています。ESGを考慮した投資が拡大する中、CSR経営の質が企業評価に大きな影響を与えるようになってきました。

「企業の社会的責任(CSR)」の具体例

例1: ある食品メーカーは、食品ロス削減に向けた取り組みとして、賞味期限間近の製品を割安で販売する「わけあり」商品の販路を拡大。また、製造過程で発生する規格外品は動物園や子供食堂に寄付するなどしています。

【解説】食品ロスは深刻な社会問題であり、食品メーカーならではの取り組みとして、環境保護とフードバンク活動の両面でCSRを実践しています。

例2: ある自動車メーカーは、製品の企画段階からライフサイクル全体の環境負荷を考慮したエコカーの開発に注力。生産工場でも再生可能エネルギーの活用や省エネルギー化を進めています。また、途上国での交通安全教育にも力を入れています。

【解説】環境配慮と社会貢献の両面から、製品・サービスと企業活動全般でCSRに取り組んでいます。自動車メーカーらしい特徴的な活動といえます。

CSRへの取り組みは、法令順守はもちろんのこと、企業が主体的に社会の期待に応えるための自主的な活動です。持続可能な社会の実現に向けて、CSRをより一層推進していくことが、企業に求められる重要な責務となってきています。

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