EFT(感情解放テクニック)(いーえふてぃー かんじょうかいほうてくにっく)

EFT(Emotional Freedom Technique)は、1990年代にアメリカの心理学者ゲアリー・クレイグによって開発された心理療法技術です。東洋医学の経絡理論と西洋の心理学を組み合わせ、指先で顔や体の特定のツボを軽くタッピングしながら、ネガティブな感情や記憶に向き合うことで心理的な問題の解決を図ります。「心の鍼治療」とも呼ばれ、世界中で実践されています。

関連用語と表現

EFTの基本原理は「すべての感情的な問題は、体のエネルギーシステムの乱れによって引き起こされる」という考えに基づいています。実践方法は比較的シンプルで、問題となる感情や記憶を思い浮かべながら、決められた順序で体の8~9箇所のツボを指先で軽くタッピングします。同時に、問題を受け入れる肯定的な言葉を唱えることで、感情的なブロックを解放していきます。 セッションは通常、問題の強度を0~10の数値で評価することから始まり、タッピングを繰り返すことで徐々にその数値が下がることを確認します。多くの場合、1回のセッションで劇的な変化を感じる人もいれば、継続的な実践が必要な場合もあります。専門家による指導を受けることも可能ですが、基本的な手法は自分で学んで実践することができるため、日常的なセルフケアツールとしても活用されています。

「EFT(感情解放テクニック)」の具体例

例1: 試験前の不安を抱える学生が、「この不安があっても、私は自分を深く愛し受け入れます」と唱えながら、眉頭、目尻、鼻の下、あご、鎖骨、脇の下などのツボを順番にタッピングし、不安レベルを10から3まで下げることができた。

【解説】具体的な問題に対して受容的な言葉とタッピングを組み合わせることで、感情の強度を数値化して改善を測定できます。

例2: 過去のトラウマに悩む女性が、専門家の指導の下で「あの出来事が起こったけれど、私は今安全で愛されている」という言葉とともにEFTを実践し、数回のセッションで日常生活に支障をきたしていたフラッシュバックが大幅に軽減された。

【解説】深刻な心理的問題には専門家のサポートを受けながら、段階的にアプローチすることで効果的な改善が期待できます。

EFTは科学的な検証も進んでおり、PTSD、不安障害、うつ病などの治療効果について多くの研究が発表されています。今後は医療現場での統合的治療法としての活用や、予防医学の観点からのセルフケア手法としてさらなる普及が期待されています。手軽さと効果性を兼ね備えた心理的支援ツールとして、多くの人々の心の健康に貢献する可能性を秘めています。

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