クラウド活用のメリットと課題を徹底解説!コスト削減とセキュリティ対策のポイントとは?
- クラウドコンピューティングは、コストを抑えながらリソースを柔軟に調整できる
- ハイブリッドクラウドとクラウドネイティブアプリケーションが主流になりつつある
- セキュリティ対策とガバナンスが重要な課題となる
クラウドがもたらすメリットとは?
クラウドコンピューティングとは、インターネット経由でコンピューティングリソース(サーバー、ストレージ、ネットワーク、アプリケーションなど)を必要に応じて利用できるサービスモデルです。近年、企業のITシステムにおいてクラウドの活用が広がっています。なぜクラウドが注目されているのでしょうか?
1-1. コスト削減と柔軟性の向上
クラウドを利用することで、企業は膨大な初期投資を抑えられます。従来のように自社でハードウェアを購入・保守する必要がなくなり、必要な分だけリソースを借りることができるためです。また、ビジネスの拡大や縮小に合わせてリソースを柔軟に調整できるのがクラウドの大きな利点です。
1-2. ビジネス環境の変化への対応力
クラウドを活用することで、企業はビジネス環境の変化に素早く対応できるようになります。例えば、新規サービスの立ち上げや大量アクセスへの対応が、従来に比べてはるかに容易になります。これにより、企業はビジネスチャンスを確実に捉えられるようになるのです。
ハイブリッドクラウドの利点と課題
クラウドの活用が進む中で、ハイブリッドクラウドという形態が注目されています。ハイブリッドクラウドとは、プライベートクラウド(オンプレミス環境)とパブリッククラウドを組み合わせて利用する形態のことです。どのようなメリットと課題があるのでしょうか?
2-1. オンプレミスとクラウドの最適な組み合わせ
ハイブリッドクラウドを採用することで、企業は機密性の高いデータやシステムをオンプレミスで管理し、クラウド上で柔軟にリソースを調達できます。つまり、セキュリティとコスト、パフォーマンスのバランスを最適化できるのがメリットです。
2-2. 運用管理の複雑化への対応
一方で、ハイブリッドクラウド環境では運用管理が複雑化するのが課題です。オンプレミスとクラウドの2つの環境を統合的に管理する必要があり、さまざまな技術的な対応が求められます。クラウド環境の専門知識を持つ人材の確保と、運用自動化ツールの活用が不可欠となります。
基本をチェック
- ハイブリッドクラウドはオンプレミスとクラウドの組み合わせ
- オンプレミスでセキュリティ、クラウドで柔軟性を確保
- 運用管理の複雑化が課題となる
クラウドネイティブへの移行
クラウド活用の次のステップとして、クラウドネイティブアプリケーションへの移行が注目されています。クラウドネイティブアプリケーションとは、クラウド上で構築・実行されるよう設計されたアプリケーションのことです。従来のアプリケーションをクラウド環境に移行するだけでなく、クラウドネイティブの考え方に基づいて新たに開発することが求められます。
3-1. クラウドネイティブアプリケーションとは?
クラウドネイティブアプリケーションは、マイクロサービスアーキテクチャーやコンテナ技術、DevOpsなどの概念に基づいて構築されます。これにより、アプリケーションの柔軟性が高まり、リソースの最適化やアジリティの向上が実現します。
事例紹介: 大手金融機関のクラウドネイティブ化
ある大手金融機関は、従来のモノリシックなアプリケーションをクラウドネイティブ化することで、新機能のリリースサイクルを大幅に短縮できました。また、自動スケーリングによりリソース利用の最適化も実現し、運用コストを削減することができました。
3-2. 移行に向けた課題と対策
クラウドネイティブへの移行には、技術的な課題に加えて組織文化の変革も必要となります。DevOpsの導入や、アジャイルな開発プロセスの確立が求められます。また、クラウドネイティブに関する人材の確保と育成も重要な課題です。
実践のヒント
クラウドネイティブへの移行に際して、以下の点に注意しましょう。
- ビジネス要件を明確化し、段階的な移行計画を立てる
- DevOpsを推進するためのツールや文化の導入を検討する
- 社内のクラウドスキルを強化するための研修を実施する
- マイクロサービスの設計や運用に関する専門知識を持つ人材を確保する
セキュリティとガバナンスの重要性
クラウドを活用する上で、セキュリティとガバナンスの確立は極めて重要です。クラウド環境ではデータやシステムが外部に存在するため、従来とは異なるリスクに対応する必要があります。また、クラウドリソースの適切な管理とコスト最適化のためのガバナンスも欠かせません。
4-1. クラウドセキュリティ対策
クラウドセキュリティ対策としては、アクセス制御、暗号化、ログ監視など、多層的な対策が求められます。また、クラウドベンダーとの責任分界点を明確にし、セキュリティ運用プロセスを確立することが重要です。
注目データ
・クラウドデータ漏洩インシデントの55%は内部の過失が原因
・クラウド環境で最も懸念されるリスクは「内部の人的ミス」
・企業の63%がクラウドセキュリティを最重要課題と認識
出典: Cloud Security Report 2022 (Palo Alto Networks)
4-2. クラウドガバナンスの構築
クラウドガバナンスでは、クラウドリソースの管理ポリシーの策定や、コスト最適化、コンプライアンス遵守などが重要なポイントとなります。また、クラウド利用状況の可視化と、ガバナンスプロセスの自動化が効果的です。
参考文献・引用元
- What is Cloud Computing? Amazon Web Services 2023
- Cloud Security Report 2022 Palo Alto Networks 2022